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6月の古東だより

2019.06.03 古東だより

5月にもかかわらず、夏のような暑さが続きました。乾燥しているので油断してしまいますが、水分をしっかり取って体調管理に気をつけたいものです。また、季節はずれの感染性胃腸炎が流行しています。併せて子どもたちの様子をしっかりとみていきたいと思います。

やはり地球温暖化が進んでいるのですね。ここ数年の気温の上がり方は尋常ではありません。私たちの子どもの頃は、“30℃”と聞いただけで「今日は暑くなるなあ!」と感じたものです。しかし今では30℃は涼しい方です。中学高校と運動部に属していましたが、水分は摂らない方がいいという、今では信じられない考え方が一般的でした。

私は、「昔は良かった」とは思いません。昔より今の方がいい、といつも思っています。「昔の子どもはたくましかった」「昔の方が人とのかかわりが多かった」。よく耳にします。しかし、これらは人間としての資質によるものでなく、社会環境によるものなのです。外的要因なのです。子どもがたくましかったのは、ものが不足していて、たくましくなくては生きていけなかったからです。車のない社会で、歩いてどこまでも行ったような時代です。体力がついてたくましくなるわけです。人とのかかわりが多かった。子どもの人数が、今とは比べ物にならないくらい多かったからです。一クラス40人、50人いたのですから、かかわりは多くなります。プライベートなどない時代です。人とかかわらざるを得ません。

あるものを手に入れると、あるものを手放すことになります。すべてを手に入れることはできません。それ自体を悲観せず、不足しているものを社会全体で補っていく必要があります。その一端を、我々幼児教育に携わる者が担っていきたいと思っています。