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7月の古東だより

2019.06.27 古東だより

ここのところ、子どもが犠牲になる事故・事件が後を絶ちません。交通事故による園児の死亡事故。行政・警察から早速、散歩コース確認の連絡がありました。散歩の列に車が突っ込んできたら…。当園も他人事ではありません。散歩がいけない、散歩をやめる、ということではなく、子どもたちの安全について、今一度考えてまいりたいと思います。

川崎において殺傷事件が発生しました。私立小学校のスクールバスを待っていた児童や保護者が突然刺されるという痛ましい事件です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。なぜ、うちの娘が巻き込まれなければならないのか。被害者のご両親はこれからもずっと、この問いを繰り返しながら生きていくのでしょう。本当に理不尽極まりないです。一人のお子さんを育て上げるのに、どれくらの頑張ってこられたか。どのくらいの愛情を注いできたのか。想像に固くありません。それが一瞬のうちに崩れ去ってしまうのです。許せません。

事件を起こした容疑者は、51歳で長年 “引きこもり” であったようです。引きこもりについて、様々な議論がかわされています。引きこもりだからと言って、すべての人がこのような事件を起こすはずはありません。ただ、なぜ引きこもりになってしまったのか、ということは気になります。

容疑者の育ちは確かに、不幸であったようです。環境が彼をそうさせたのかもしれない。でも、同じ環境であっても、健やかに育っている人も多くいます。苦労を成功にかえた人も多く知っています。これは“出会い”の差なのでしょう。もしも心底、自分を委ねられる人、甘えることができる人、尊敬できる人に出会っていたとしたら。彼の人生は違っていたのではないか。その出会いは、教育の場である可能性もあるのです。そう思わずにいられません。