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発表会から

2020.02.10 園長ブログ

今年度の発表会が終わりました。どの年齢も発達にあった素晴らしい発表になりました。園長は司会進行をしながら舞台袖から覗いていました。

司会進行するにあたり、原作である絵本について調べることにしています。その中で気になるものがありました。年中クラスが演じた劇、“3びきのオオカミ”です。原作は、“3びきのかわいいオオカミ”なのですが、この物語が非常に面白いのです。

誰もが知っている“3びきのこぶた”。この物語をユーモアを交えながらアレンジしたお話です。一般的な絵本のストーリーでは、ぶたが被害者、オオカミが加害者が当たり前なのですが、この3びきのかわいいオオカミでは、立場が逆転するのです。強いであろうオオカミに対して、弱いであろうぶたが意地悪をするのです。なんか、笑ってしまいます。この物語の作者は、ギリシャの犯罪学者です。作画はイギリスの人気絵本作家なのですが、この物語には深い意味が隠されています。

人間の世界も同じだなと思います。昨日いじめられていた者が、今日はいじめる側にまわる。よくあることです。条件により、立場なんて簡単に代わってしまうのです。この条件のことを仏教では、“縁”といいます。縁次第で、私たちのあり様はどうにでもなります。加害者にも被害者にもなる可能性があるのです。

子どもたちが育っていくにあたり、様々な経験をさせてあげたい。少しずつでも良い縁を与え続けられるような保育園にしていきたいものです。