5月の古東だより
2022.04.27
古東だより
新年度がスタートして1ヶ月が経ちました。お子さんの様子はいかがでしょうか。少しずつ自分らしく過ごしている姿が見られるようになりました。さて、乳幼児の子どもが学ぶことの一つに「言葉」があります。生活の中で言葉を学んでいくのですが、保育園では多くの大人の言葉を耳にすることができます。しかし、ただ単に言葉を耳にしているだけで言葉を覚える訳ではありません。子どもが感じたことと、大人の発する言葉がリンクした時に言葉を覚えるのだと、研修会で教えていただく機会がありました。
例えば、うんちをしてオムツ替えをしている場面を想像してください。「臭いね、気持ち悪かったね」という言葉を耳にすると、「このにおいは、臭いのだ。この感覚が気持ち悪いことなのだ」と脳にインプットされるのです。そして大人が、「気持ちよくなったね」と言うと、「これが気持ちいいという感じなのだ」ということを学んでいくのです。頭をぶつけた時、頭をさすってもらいながら、「頭、痛かったね」と言う言葉に、「ここが頭なんだな」「これが痛いと言う感覚なんだ」という学びがあるのです。
この「学び」は、自分で意識して学んでいるわけではありません。経験から自然に学んでいるのです。実はこれが乳幼児教育の特徴で、学校教育との大きな違いであるのです。そしてこの子どもたちの経験と学びを言語化したものが、保育の記録となります。
ゴールデンウィークが始まります。おやすみ中に、家庭ならではの経験をしていただければ幸いです。