9月の古東だより
2022.10.17
古東だより
年長のお泊まり保育が終わりました。今年度はゆり組・ばら組それぞれ別の日程で行いました。子どもたちにとって、ワクワクドキドキの楽しい経験になったと思います。
経験といえば、楽しい経験もあれば嫌な怖い経験もあります。皆さんは交通事故の経験はありますか?高いところから落ちた経験はないですか?(ない方がいいですが) 先日テレビ番組を観ていて、興味深いことを知りました。「危ない!」と思った瞬間、スローモーションのように感じたという経験はないでしょうか。これは脳の働きによるものだということです。恥ずかしながら私は、車を運転していて事故を起こしたことがあります(幸い軽い怪我で済みました)。直進している時に右側面に車がぶつかってきたのですが、まさにスローモーションのように感じられ、ゆっくりと車が横転したのを覚えています。この現象は、人間が生まれながらに持っている能力なのだとのことです。脳が時間をゆっくりと感じさせる指令を出すことで、危険を回避しやすくする。つまり、自分の身を守る余裕を与えているのです。高いところから落ちるような経験でも同じ感じ方をするようです。この経験は、良くも悪くもいつまでも記憶に残るのです。
逆に、「楽しい」経験というのは、あまり記憶に残らないそうです。楽しかったという「心地よさ」のみが残ると言われています。そして、この心地よさを繰り返し経験することが、自分自身を肯定する力や、人生をより豊かなものにすることにつながっていきます。
子どもたちにとって保育園の行事が、そんな経験になることを願ってます。