8月の古東だより
研修で横浜まで出張してきました。長野も暑いと思っていましたが、横浜の暑さは比べものになりませんでした。夕方長野駅に着いた時の涼しい風が心地よく、なんだかほっとした気持ちになりました。
研修では「子どもにとっての環境」について学んできました。子ども自身が教材や自然に直接触れることができる環境を用意することが大切なのだそうです。読み聞かせをした絵本を自由に手にすることができたり、花を摘むことができたり、虫を捕まえることができたり。触ること、みつけること、気づくこと、びっくりすること、不思議に思うこと。子どもにとってこの世は「なぞだらけ」なのです。様々な事象に出会い触れて確かめてみることで、子どもが「あ、そういうことか」と感じてくれるようお手伝いするのが保育だということです。何も先生の段取り通りでなくていい。腑に落ちる内容でした。園で目指していることと方向性が同じであり、更にたくさんの体験をさせてあげられる環境をつくっていきたいと思いました。
感染症流行のため、年長のお泊まり保育が「お泊まらない保育」に変更となりました。おやすみするお子さんもいて残念でしたが、子どもたちはそれなりに楽しんでいました。帰る間際に「楽しかったこと」をみんなの前で発表していました。おばけやしきを企画したお子さんがこんな感想を発表していました。「みんなが楽しんでいるのを見て嬉しかった」。これは仏教でいう「自利利他」の精神です。自利利他とは、他人のよろこびが自分にとってのよろこびであることです。大人も一緒ですよね。おうちの方も、園の職員も、子どもたちのよろこんでいる姿、楽しんでいる姿がよろこびなのです。一緒に子どもたちの成長をよろこびあえるような関係性を築いてまいりたいものです。