2月の古東だより
2024.01.30
古東だより
発表会が終わりました。ありがとうございました。昨年度の保護者アンケートで、「幕間のMCが途切れなければさらによかったです」というご意見がありましたので、今年はなるべく長くしゃべってみました(笑)。園長は保護者の皆さんとゆっくりお話する機会がほとんどありません。どういう願いをもって保育しているのか、発表会を通して子どもたちがどう育っているのか、というお話をさせていただきました。保育者は励ましてはいましたが決して無理はさせていませんでした。舞台袖から観ていて、それがよくわかりました。子どもたちも精一杯自分を表現していました。保護者の皆さんも、その姿をしっかりと受け止めてくださっていました。
劇は同年齢での発表でした。年少・年中・年長、それぞれのクラスの発達過程をご覧いただけたと思います。しかし厳密に言うと、同年齢であっても一人一人違います。発達のスピードが皆違います。早熟な子どももいれば、ゆっくりの子どももいます。子どもですから、感情の起伏も激しいです。タイプも様々です。同年齢という枠組みを意識しつつ、一人一人の個に目を向けていかなければなりません。実はここが日本の教育の課題の一つで、一斉画一の旧来方式のスタイルでは子どもの多様性に対応できないのです。今まさに教育改革が進められているところです。
特に保育園時代は、一人一人に配慮することが求められています。誰一人として漏らさない姿勢が、子どもの自己肯定感を育みます。自己肯定感とは、「私は私でいい」という漠然とした自信です。それぞれの個性が出来上がっていくこの時間を大切に、保育してまいりたいと思います。