4月の古東だより
2018.04.27
古東だより
新年度が始まって1か月。お子さんの様子はいかがでしょうか。子どもたちは少しずつ保育園生活の見通しがたつようになり、笑顔が見られるようになってきました。この“見通し”が大切なのです。子どもがいきなり今までと違う環境に身を置かれるのです。環境が変わると人間は不安を感じるものです。いつお家の方が迎えに来るのかもわからない。保育園がなにをする場所なのかもよくわからない。大人であっても泣きたい気分になるでしょう。よって、まず保育園が“楽しいところ”であることを子どもが見通せるようになる必要があります。楽しめる遊具を用意すること。そして何よりも、“楽しく過ごしている友だち”の存在が不可欠です。あとは、時間的な見通しです。登園したら自由にあそぶ。朝の会。設定保育。給食を食べたら昼寝。おやつを食べたらお迎え。一日の生活の流れを子どもが理解したとき、自分らしくいられるようになるものです。
とは言え、子どもには個人差があります。一日目から何の問題もなく園生活を送れる子どももいれば、一か月たっても二か月たっても泣いてしまう子どももいます。「なんでうちの子だけが…」と悩む保護者の方もおられるでしょう。しかし、この個人差は“個性”なのです。人としての価値の優劣ではありません。あっけらかんとしている子、心配性な子がいます。この差が、将来多様な人間社会をつくっていくのです。あっけらかんとした人間だけだったとしたら、心配性な人間だけだったとしたら、人類はとっくに滅びているでしょう。多種多様なタイプがいて、助け合っているからこそ、人類は生き延びているのです。お子さんの個性を前向きに捉え、人として共存していくこと。古牧東部保育園の保育方針に通じるものがあります。